【2021年開催中止】芭蕉の里くろばね紫陽花まつり 基本情報・アクセスをご紹介。この地で松尾芭蕉の足跡を追いましょう!

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6月に入ると天気や自然の移り変わりに、季節の変化を感じている頃なのではないでしょうか。
雨が多い季節になりますが、我が家の息子はそんな中でも長靴を履いてお気に入りの傘を持ち外で遊びたくてうずうずしてしまいます。

この季節になると気になるのが紫陽花ですよね。
本当に、雨が似合い美しいものです。

ちなみに毎年アジサイ前線は、5月末の九州南部から始まって、だんだん北上していきます。
それが、梅雨の時期とちょうど重なるため雨=紫陽花とも言われるんですね。

もう一つは、紫陽花は葉からの蒸散が多く水分をたくさん必要としているため、鉢植えなどで育てる場合は毎日の水やりが欠かせない植物なのです。
そんな紫陽花は、梅雨の時期に美しく咲く一番理にかなった植物なのですね。

もし、紫陽花を育てる場合は日陰ではなく良く日の当たる場所で育ててあげてくださいね。
雨の季節に咲く花だから日の光は必要ないと思われる方が多いのですが
紫陽花はたっぷりの水分と日の光を受けて元気に育つ植物なのです。

今日は、そんな美しい紫陽花が鑑賞できる
芭蕉の里くろばね紫陽花まつりについてご紹介したいと思います。

芭蕉の里くろばね紫陽花まつりとは

花の公園として多くの観光客や、地元の方からも親しまれる
黒羽城址公園では、毎年紫陽花の開花に合わせて「紫陽花まつり」が開催されます。

黒羽城やお堀の斜面に咲く約6,000株の紫陽花は、毎年多くの観光客を引き寄せる名所となっています。

この期間俳句大会や写真コンテストなど各種イベントが開催されます。
売店なども出店があります。

期間中、夜間(PM7:00~PM9:00)もライトアップが行われます。
夜でも紫陽花を楽しむことができます。
ライトアップされた紫陽花はより一層美しいですよ。
水滴に反射した光と紫陽花が相まってなんとも幻想的な様子が見られるでしょう。

城址公園入口には案内所が開設されて、ボランティアによる観光案内も行われます。

基本情報

開催日 2020年6月13日(土)~7月5日(日)
開催場所 黒羽城址公園、またその周辺
栃木県大田原市前田
ライトアップ時間 午後7時~9時
アクセス
  • 西那須野塩原ICより車で約30分
  • 矢板ICより車で約40分
  • まつり期間中の土・日は那須塩原駅より無料シャトルバスが運行されます。
駐車場 無料駐車場有り
お問い合せ 0287-54-0568
くろばね紫陽花まつり実行委員会(黒羽商工会内)
くろばね紫陽花まつり公式ページはこちら

黒羽町(くろばねまち)とは

栃木県北東部にあった町で、2005年10月、隣接する湯津上村と供に大田原市へと合併されました。

江戸時代に、松尾芭蕉が2年間旅した奥州~北陸道の「奥の細道」は、
とても有名ですが、その旅中は「のんびりと温泉でも入りましょう」なんてことを言っている旅ではありませんでした。
1日に何キロも歩く忙しい旅であったようです。
それもそうですよね。現在と違い新幹線も車も無い時代ですからね。

ところが、栃木県大田原市黒羽においては、芭蕉とその弟子はなんと14日間もの間滞在していたのです。
これは旅の中でも最長の滞在期間であったそうです。
その間、数々の句を残したことから「芭蕉の里」として有名となっているのです。

芭蕉の館

くろばね紫陽花まつりが開催される黒羽城址公園の敷地内には芭蕉の館が併設されています。

芭蕉はここ“くろばね”の町に多くの足跡を残されています。
この「芭蕉の館」では、芭蕉に関する資料や、郷土の歴史、文学、人文等の文庫・文書も数多く収められています。
また、隣接する芭蕉の広場には、文学碑や東屋などが置かれています。
広場へ続いている芭蕉の道も、緑豊かで美しく落ち着く場所となっており、
文学散歩や、旧跡探訪ができます。

より深く芭蕉を知りたいという方はぜひ芭蕉の館にも足を運んでもらいたいです。

営業時間 午前9時から午後5時
(入館は午後4時30分までとなります。)
場所 大田原市前田980番1
休館日 毎週月曜日(祝日のときは翌日)、年末年始
アクセス 西那須野塩原ICから車で35分
矢板ICより車で約45分
JR西那須野駅から東野バス35分、
東野黒羽(くろばね)営業所下車、車で5分。
観覧料
  • 大人:300円 (団体200円)
  • 小・中学生:100円 (団体50円)
  • 障害者手帳をお持ちの方:無料(付き添い1名含む)
20名以上で団体料金となります。
お問い合わせ先 Tel:0287-54-4151
Fax:0287-54-4188

雲巌寺も見逃せません

紫陽花まつりを訪れたならこちらも見逃せません。

雲巌寺は日本の禅宗4修行道場の一つに数えられるお寺です。
こちらも松尾芭蕉が立ち寄ったことで広く知られています。

また、最近では吉永小百合さんがCMで紹介していることから
さらに観光客でにぎわいを見せているそうです。

以前は知る人ぞ知るパワースポットとして訪れる方が多かったそうです。
それでは、雲巌寺の訪れるべきポイントを見て行きましょう。

瓜鉄橋(かてっきょう)

入り口の石柱門をくぐると、その先に武茂川にかかる、朱塗りのそり橋がまず目の前に広がります。
『瓜鉄橋(かてっきょう)』です。

この橋の名前の瓜鉄とは「子孫が長く続いて繁栄すること」を意味しています。
武茂川に架かる東山雲巌寺五橋のひとつで、趣のある美しい橋です。

樹齢550年の巨木杉

日光の杉並木は日本一と言われる程有名で、そこを通るだけで自然の素晴らしさを感じるものですが
ここ雲巌寺の巨木杉は樹齢550年、樹高約32m、幹囲5.2m程あり、その雄大さに圧倒させられます。
また、環境庁により「関東の巨樹」にも選出されました。

ここでまた、生命のパワーをいただけること間違いありませんね。

山門

瓜鉄橋をわたり、石段を登ると正面に山門が見えてきます。
この山門では、その昔那須与一の子孫・烏山城の那須資晴が天下人・豊臣秀吉に従わなかったために、城攻めに合い、付近の人々が雲巌寺に逃げ込みました。
秀吉はこの寺を要塞と判断し、火を放ちましたがこの焼き討ちにも山門は耐え残ったそうです。

芭蕉はなぜ雲巌寺を訪れたのか

松尾芭蕉は、江戸深川で禅の教えを受けました。
この時に仏頂和尚を参禅の師と仰ぎ、また尊敬する友人として慕っていました。

その、仏頂和尚が、雲巌寺に庵をかまえ、
「たて横の五尺にたらぬ 草の庵 むすぶもくやし 雨なかりせば」
という句を詠んで、庵の傍らの岩に書きつけたそうです。

芭蕉はどうしてもこの句を見たいがためにこの地を訪れたとされています。
そして、「木啄も庵は破らず夏木立(静かな夏の木立のなかで、啄木鳥が木をつつく音が聞こえるが、仏頂和尚の庵には敬意を示して、つつき破らないで元のかたちを保っていると)」と仏頂和尚を偲び句を残したそうです。

芭蕉の句は仏頂和尚の教えが強く影響していると言われています。

まとめ

  • 毎年紫陽花の開花に合わせて「紫陽花まつり」が開催されます。
  • 黒羽町(くろばねまちは)は、松尾芭蕉が旅した中で最も滞在期間が長かった町であるため「芭蕉の里」と言われるようになった。
  • 芭蕉の館では、芭蕉に関する資料が収められている。
  • 雲巌寺は芭蕉の句が影響を受けたと言われる仏頂和尚の庵があったため芭蕉はこの地を訪れたかったとされる。
  • 雲厳寺は四季を通して景色の移り変わりを楽しむことができる。

いかがでしたか?
今回は紫陽花祭りと黒羽町についてご紹介しました。
芭蕉好きにはたまらない町でしたね。

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