切迫早産での入院 処置方法とメリット・デメリット 掛かる費用と使える制度。実際に入院したところをご紹介

出産

妊娠中に切迫早産と診断されるケースが多いそうです。
実際に、私も切迫早産で入院をしました。
後々で友人と話すと「私も」ということが大変多いのです。

そんな切迫早産ですが、診断されて入院になったことをお伝えします。

切迫早産とは?

通常、赤ちゃんが生まれる時期というのは正期産と言われる妊娠37週~42週の間です。
この時期が、ママのお腹の中で赤ちゃんが十分に育ち、いつ生まれても大丈夫と言う状態なのです。
それとは逆に22週~36週での出産はまだ赤ちゃんの準備が整っていない状態での出産となりこれを早産といいます。

切迫早産はこの早産の一歩手前の状態を言います。
切迫早産と診断されると赤ちゃんが1日でも多くママのお腹にいられるよう処置を受けることになります。

切迫早産と診断されたときの処置とは

  • 自宅療養・・・薬が処方されたり通院で注射を投与される場合もあります
  • 管理入院・・・24時間点滴が処方されたり基本歩行禁止となったりします
  • 子宮頚管縫縮術・・子宮頚管を糸やテープで縫い縮める手術

最近では、手術を行う事はほとんど無いようで、自宅での療養か管理入院かを医師が判断します。

切迫早産での入院

切迫早産と診断されたら

  • 子宮頚管の長さ
  • 子宮口の開き具合
  • 胎児の下がり具合
  • お腹の張りや子宮収縮の頻度・程度

などから自宅での療養か、入院が必要かを判断されます。

入院となった場合

治療方法

  • トイレ以外の歩行禁止
  • ベットの上で安静
  • 24時間点滴の服用

私の場合は長男妊娠時、32週で子宮頚管が短くなってしまい切迫早産と診断され入院となりました。

妊婦健診からそのまま入院となった為、急遽家族に入院の準備をしてもらうことになりました。

メリット

入院ということで落ち込みがちですがこんなメリットもありました。

  • 家事をやらず、だらだらとしていられる。
  • 栄養士による管理の基、ごはんが提供されるので妊娠中の栄養管理を気にする必要がない
  • 大部屋であった為、同じ切迫早産の患者さんとの意見交換ができた。
  • 心配なことはすぐに医師や看護師に聞けた。
  • 検査がある為、頻繁にエコーで赤ちゃんを見ることが出来た。
  • 高額療養費、医療保険の対象になる為通院するよりお金がかからなかった。

デメリット

  • 基本歩行禁止の為、体力が落ちる。
  • シャワーは3日に1回程度。
  • 24時間ずっと点滴が辛い。

切迫早産での入院費用

切迫早産での入院費用は

  • 治療にかかる費用
  • 食事代
  • お部屋代

の3つがかかります。

切迫早産の医療費

入院ともなると心配なのは医療費ですよね。
ただでさえ妊婦健診などでお金がかかるのにどれだけかかるのか不安になってしまいます。
そんな時に使える制度がありますので確認しておくと良いですよ。

健康保険

妊娠中の医療費は全額自己負担と思っている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
切迫早産に関しては、健康保険の対象となります。

高額療養制度

入院をすることにより月額の医療費の支払いが高額となった際には高額療養制度の対象になります。
※世帯年収により対象額は違います。
この制度は窓口で医療費が後から還付されるのですが、限度額適用認定を受ければ、医療費を支払う時点で自己負担限度額までとすることができる制度です。
退院の前に健康保険協会へ限度額適用認定を受けておくと窓口で高額な金額を払わずに済みます。

生命保険

入院給付金が付いた生命保険に加入をしている場合、対象になります。

私の場合は日額5000円でしたが入院費用で支払った分は保険で戻って
きました。もっと、高い保険に入っている方は入院費用以上に戻ってくるかもしれないですね。

入院時の食事

入院時の食事は、実費となります。
栄養士の管理の基バランスのある食事が一日三食提供されます。

私の場合は一食300円でした

入院時の部屋

病院によって個室と大部屋があります
個室しか無いところもあり、金額も様々です。

 

私の場合は個室と大部屋と選べました。入院期間が1ヶ月程となる見込みでしたので金額面からも大部屋を選択しました。

病院によってお部屋の金額は様々だと思いますが、
私の入院した病院では大部屋が一日300円、個室は6,000円~20,000円
でした。

 

実際に入院したところ

赤ちゃんが心配

切迫早産で1ヶ月もの間入院をしなければならないとなった時、まずお腹の中の赤ちゃんのことが心配でした。
切迫早産という言葉をそれまで聞いたことが無かったのでどういう状況なのか不安で赤ちゃんは無事なのかを医師に確認しました。

赤ちゃんは大丈夫です。でも少し早く生まれてきてしまいそう
なので、少しでも多くお腹にいられるように入院をしましょう

と言われ、入院中も心配ではありましたがその分検査でエコーを見る機会が多かったので、通常の妊婦健診よりもエコーで赤ちゃんを確認できたのが良かったです。

歩行禁止

入院中は歩いてはいけないので基本はベッドの上でだらだらと過ごします。
シャワーや診察で部屋を開ける際は看護師さんに車いすを押してもらいます。

看護師さんは普通のことのように思っているのかもしれませんが私自身、歩けるので気を使いました。

病室

病室は、大部屋で皆切迫早産で入院をされている人たちでしたので症状や不安に感じていることなどの意見交換ができたことが安心につながりました。
もし、切迫早産で長期入院をされる場合は大部屋をおすすめします。

個室だと周りに気を使わずに済むかもしれませんが、切迫早産での入院は、自身は元気ではあるものの、ほとんどがベッドの上での安静で、点滴にずっとつながれている状態です。そんな中で同じ症状の人と励ましあえます。
シャワーが浴びられないことや、点滴が辛いなど、皆同じ状況と思うと、がんばらなくてはという気になれました。

医師の回診

入院中は、医師が毎朝回診に来てくれたので都度心配なことが聞けたり
何気ない会話を交わすことができたのでより信頼できるようになりました。

入院中の点滴

入院中、最も辛かったのは点滴でした。
ウテメリンという子宮収縮抑制剤を点滴にて投与されることになったのです。
これは、子宮が収縮して赤ちゃんを押し出そうとしているのを子宮収縮を抑制させる作用があるものです。

副作用

ウテメリンは、切迫早産の際にはよく使用されるそうですが副作用が現れることがあるそうです。

  • 手の震え
  • めまい
  • 吐き気
  • 動悸

上記のような副作用がでたり、重症化すると横紋筋融解症による筋肉痛脱力感血液中の異常高血糖などの症状がでることもあるそうです。

点滴開始

点滴を入れた日はすぐに手の震えに気付きました。
そして、吐き気に襲われ吐いたりでごはんも食べられないということが続きました。

体重減少

ごはんが食べられず、体重が2~3kg減っていきました。
妊婦は体重を増やしてはいけないと言われていても妊娠後期に体重が減ってしまうというのは、赤ちゃんに良くないのではないかと不安になりました。

不安に感じていると看護師さんが

体重が減っても、赤ちゃんは育つから大丈夫よ!

と言ってくれたので安心しました。

これを聞いて「食べなくても良いんだ」と思わず、ごはんを食べられる人はきちんと栄養があるものを取ってあげましょうね!

赤ちゃんの乳歯はママの妊娠中に作られるそうで、生まれた息子はなかなか歯がはえて
来なかったり、はえた歯は小さく感じたりと、この頃の栄養が原因なのではと常に気にして
しまっているからです。

直接的な原因ではなかったとしても後でこうしていたら良かったと後悔はしたくないですからね。

点滴の種類変更

ウテメリンでの点滴を一週間程すると副作用にも慣れてきましたが、血液検査の結果、肝臓の値が100を超えてしまったそうで違う点滴に替えることになりました。t

肝臓の値がこれほど高くなると危険な状態だそうです。
私の場合は点滴を替えたところすぐに通常の値に戻り、妊娠も無事に継続することが出来ました。



まとめ

    • 切迫早産はこの早産の一歩手前の状態を言います。
    • 切迫早産と診断されたときの処置は、自宅療養、管理入院、子宮頚管縫縮術とあり妊婦さんの状況により医師が判断します。
    • 入院となった場合、トイレ以外の歩行禁止、ベットの上で安静、24時間点滴の服用となります。
    • 切迫早産での入院費用は治療にかかる費用、食事代、お部屋代がかかります。
    • 切迫早産は健康保険の対象になります。
    • 入院することで高額療養制度の対象になる
    • 入院給付金が付いた生命保険に加入をしている場合、対象になります。

切迫早産で入院すると慣れない環境と辛い点滴で大変な思いをすることも多いかと思います。
しかしメリット沢山ありましたね。お腹の中の赤ちゃんとゆっくり過ごせるいい機会と考え安静に過ごせるといいですね。

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