高熱が出た時にけいれんをする熱性けいれんですが、我が子が発症するまであまり聞いたことが無く、初めて症状を見たときは恐ろしく驚いてしまいました。
そんな熱性けいれんですが、長男は2度発症しました。今回熱性けいれんについてと実際に熱性けいれんを発症した時のことについてお伝えしたいと思います。
熱性けいれんとは
熱性けいれんとは、生後6か月から5歳ごろの小児が38℃以上の発熱時に起こるけいれんを熱性けいれんといいます。
日本では、7~10%前後の割合で起こるとされています。
熱性けいれんの原因は
熱性けいれんの原因は、子供の脳が未熟なために、高熱によるストレスに脳内になんらかのトラブルが発生して起こると考えられています。
しかし、はっきりした原因は分かっていません。
また、パパやママ兄弟姉妹など身内で熱性けいれんの経験があると発症率が高まると言われていますが、必ずしも発症するわけではありません。

熱が出た際に水分不足になると発症するという考えもあるそうで発熱時は水分を摂らせることを医師からすすめられました
熱性けいれんの症状は
発熱してから24時間以内に、手や足が硬直してガクガクとけいれんを起こし、2~3分ほど意識を失うのが熱性けいれんの典型的な症状です。白目をむいて泡を吹いたり、皮膚などが青紫色になるチアノーゼを起こしたりすることもあります。
熱性けいれんを引き起こすのはほとんどが1回きりですが、10人に3人程度が2回起こり、さらにその中の1%程が何度も繰り返すこともあるそうです。
熱性けいれんを発症した際の対処法
熱性けいれんの症状は5分以内に治まるケースがほとんどです。
数分で治まるけいれんの場合、脳に後遺症を残したり、命の危険があったりすることは少ないと言われているため落ち着いて対応をしましょう。
- けいれんの様子(左右差)や持続時間、体温を確認する
- 衣服(首まわりなど)をゆるめる
- 平らなところに寝かせる
- 嘔吐の場合は、顔を左に向けて吐いた物が詰まらないようにして口や鼻の周りの吐物を拭き取る
また、けいれんの発生時には大声で名前を呼んだり身体を揺すったりしてはいけません。刺激して、けいれんが長引く場合があります。
舌を噛まないように口の中に物を入れてもいけません。
熱性けいれんで舌を噛むことは基本的にはありません。
噛む力が強いため、かえって口の中を傷つけてしまいます。
息子が熱性けいれんとなった時
1歳2ヶ月
一度目の熱性けいれんは1歳2ヶ月頃のことでした。
症状
風邪で高熱となり、なかなか汗をかかなかったので熱を出しきるまで冷やしたりはしていませんでした。
その後、息子はいきなり発狂したようにキャーというような奇声を上げるとヒックヒックとけいれんが始まりました。
1~2分程でけいれんは治まったものの白目を向いてしまいました。
けいれんの時にしたこと
救急車を呼んだ
息子がけいれんを起こし、白目を向いてしまった為に、パニックになりすぐに救急車を呼びました。

後に知ったのは、熱性けいれんは、症状は大きくてびっくりするけれども危険なものではないので慌てず救急車は呼ばず、診療時間内なら通常通り受診して、診療時間外であれば後日受診するということでした。
救急隊員到着
連絡してから4~5分程で来てくれました。救急隊へ症状や様子などを説明すると、恐らく熱性けいれんではないかと言われました。
救急車の中で病院の受け入れ先を確認して病院まで行くことになりました。

病院まで10分程だったと思いますが、息子が心配でものすごく遠く感じました。
名前を呼んで体をゆすった
何が起こったのか分からず、とっさに名前を呼びながら体をゆすっていました。

これも後々知ったのですが、熱性けいれんの際には名前を呼んだり体をゆすってはいけないということでした。
病院での処置
救急で病院に到着すると幸いにも夜間であったにも関わらず小児科の先生が担当の日であった為、小児科医が対応をしてくださいました。
医師に状況や症状などを説明したところ、やはり熱性けいれんとのことでした。
熱性けいれんについて説明を受ける
高熱が出たときに発症をするが再発はそれ程多くは無く、近親者に発症している場合は発症する確率が高いとのこと。
また、座薬を入れて熱を下げたとしても予防になるわけではないと教えられました。
様子を見る
診察を受けた後、1時間程病院で様子を見て何もなく落ち着いて来ると帰宅が許されました。
また、何が原因か分からないので再度かかりつけの小児科で受診してもらうということになりました。
後日かかりつけの小児科で受診
かかりつけの小児科でも熱性けいれんでしょうということでした。
ここでも熱性けいれんの注意事項を伝えられました。
熱性けいれんで救急車を呼ぶということが多いそうですがけいれんしている時間は数分程度ですぐに治まり危険なものではないので慌てずにお子さんの様子をよく観察してくださいとのこと。念のため予防接種は何が原因か分からないので3ヶ月は受けないようにと言われました。

熱性けいれん後の予防接種は、かかりつけの医師に相談後に接種しましょう。
2度目の熱性けいれん
最初の熱性けいれんの際に再発はほとんどないと説明を受けたものの、再度起こりました。
2度目は3才になる少し前のことでした。
症状
高熱で病院を受診しに行くところで、気付くとうつ伏せになりヒクヒクとけいれんをしていました。
けいれんがおさまると、唇が青くなっていました。
対処したこと
1度目の経験むなしく再度、名前を呼んでいました。また、うつ伏せで危険だと思い体を起こし仰向けにしました。
そして再度救急車を呼んでいました。

どれも経験が活かされない行動となってしまいました
病院での処置
病院に着いて診察を受けている最中に、再度けいれんが発症しました。
このとき何度かけいれんを繰り返すので入院することになりました。
何度も繰り返すけいれん
何度もけいれんを繰り返すので心配していると、医師から一度けいれんを起こした為に脳が敏感になっている状況であるとのこと。
ドアが閉まる音など、ちょっとしたことでけいれんがおきているということでした。

落ち着くまで様子を見ることになり、息子も落ち着いてくるとけいれんが無くなりました。
退院後
熱も下がり落ち着くと退院となりました。
2度目の熱性けいれんなので、かかりつけの小児科へ受診するように医師から言われ、今回の診断内容についてクリニックの先生へ手紙を出してくださいました。
まとめ
- 熱性けいれんとは、生後6か月から5歳ごろの小児が38℃以上の発熱時に起こるけいれんを熱性けいれんといいます。
- 熱性けいれんの原因は、子供の脳が未熟なために、高熱によるストレスに脳内になんらかのトラブルが発生して起こると考えられていますが、はっきりした原因は分かっていません。
- 熱性けいれんの症状は、手や足が硬直してガクガクとけいれんを起こし、2~3分ほど意識を失うのが熱性けいれんの典型的な症状です。
- 熱性けいれんは、危険なものではないので慌てず救急車は呼ばずに、診療時間内なら通常通り受診して、診療時間外であれば後日受診します。
- けいれん時は、名前などを呼んだり、体をゆすってはいけません
熱性けいれんを間近で見ると症状が大きいため慌ててしまいます。
ただ、熱が出た時に発症するのでその時に注意し、事前に危険なものではないということを頭に置いておきましょう
そして、その時の様子をよく観察して医師に伝えられるようにすると良いですね。
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