毎年5月に恒例の上げ馬神事や、8月にはちょうちん祭りが行われることでも有名な多度大社。
三重県では伊勢神宮・二見興玉神社・椿大神社に次いで4番目には参拝者数の多い神社とされています。
伊勢神宮とは関係が深く、北伊勢大神宮とも言われ「お伊勢参らば お多度もかけよ お多度かけねば 片参り」とうたわれ、北伊勢地方の総氏神様として崇められています。
今回は、そんな多度大社での初詣についてご紹介します。
多度大社とは
多度大社(たどたいしゃ)は、三重県桑名市多度町にある神社です。
三重県北部標高403メ-トルの多度山。古来より、その山全体が神体山として崇められてきました。
その麓に鎮座しているのがここ多度大社です。
雄略天皇が治める5世紀後半、御社殿が造られたと伝えられています。
本宮の多度神社には、伊勢の神宮の神様、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の第3皇子である「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」を、また、別宮の一目連神社には、その御子「天目一箇命(あめのまひとつのかみ)」をお祀りしています。このことから伊勢の神宮に対して『北伊勢大神宮』とも称されています
「お伊勢参らば お多度もかけよ お多度かけねば 片参り」ともうたわれ、北伊勢地方の総氏神様として崇められています。
このことからも、伊勢神宮とはとても深い関係にあることが分かりますね。
1572年には、織田信長の長島一向一揆(ながしまいっこういっき)平定の際の火災で、御社殿を始めとするすべての建物、暦朝より賜った神位記・御神宝・諸記録が失われてしまいました。
江戸時代に入ると、桑名藩主本多忠勝公より莫大な寄進を受けて、甦ることができました。
明治6年県社、大正4年には国幣大社という高い社格を授け、現在においても地元や全国からも多くの方が参拝に訪れています。
白馬伝説
古くから多度山には神様がいる山と信じられていました。
人々は、雨乞いをしたり、安産祈願や、日々の幸せを祈り続けてきました。
神様へそんな人々の願いを届ける使者となるのが、多度大社に1500年前から棲むといわれる『白馬』なのです。
多度山の神様がこの地に降り立つ際にはこの白馬に乗ってやってくると伝えられています。
それ故、神様と馬との関係はとても深いものがあり、馬がする行動は神様のお告げとされ、多度大社ではその年の豊作、凶作を占う「上げ馬神事」を毎年5月の多度祭で行います。
伝説の白馬は、多度山からはるか遠くにまで広がる街並みを見渡して、そこから人々の喜怒哀楽を静かに見つめ、人々の願いや、幸せ、喜び、出会いを乗せて、再び多度の地へと舞い降りてくると語りつがれているそうです。
現在でも白馬が仕えている
幸せを運んでくる「白馬伝説」が語り継がれていますが、現在でも神馬舎で白馬が仕えていて参拝者を出迎えてくれます。
こんな風に生きた神馬がいるのは非常に珍しいそうで、白馬をモチーフにしたお守りや、「うまくいく」ことにちなんで、馬の絵馬が9個連なったうまくいく絵馬も見逃せません。
三重県、多度大社(伊勢二宮) 白馬伝説は良く聞くけど、お社に生きた白馬を入れているのをはじめて見た。お賽銭代わりにニンジンを買って与えるらしい(o^^o) http://t.co/EdnkqxGwvQ
— 《HIRO》 (@wolf_taroh) 2013年8月20日
多度大社での初詣
「お伊勢参らば お多度もかけよ お多度かけねば 片参り」ともうたわているように、昔は伊勢神宮に詣でる際には、必ず多度大社も参拝したとされています。現在においても、初詣には50万人もの人で賑わいをみせる人気の場所です。
新春開運初神楽・祈祷
1月1日午前0時から始まります。
新春から縁起の良い1番神楽をご希望の際には事前に予約をするか、前日の午後11時30分までに申し込みをする必要があります。
ご祈祷料金ですが5,000円からとなっています。
1日のご祈祷は夜の12時まで受付ています。
その他お守りやお札も受け付けていますので、ゆっくり参拝することができます。
新春福みくじ
1日~7日のお正月期間には、300円で福みくじを引くことができます。
おみくじを引くと、福品の引換券も一緒にもらえます。
日用品やお菓子などと引き換える事ができます。
一部には、豪華福品があり、ルンバや洗濯機などの電化製品が当たったりするそうです。
我が家は、ボールペンなどの日用品や、お菓子でした・・・
お正月期間の行事日程
大晦日
午後3時~ | 師走の大祓式 |
午後4時~ | 除夜祭 |
午後10時30分~ | 大かがり火点火 |
普段の生活から、知らず知らずに目に見えない罪を犯したり、穢れに触れたりしています。
そんな罪や、汚れなどを人形に託し祓い去る行事が『大祓式』です。
大祓式で、これらの罪や穢れから心身を清めて、清々しく新たな気持ちで新年を迎えましょう。
除夜祭では、神にこの一年間の諸行、今ある事に感謝し来る年も良い年であるように願います。
元旦
午前0時~ | 新春開運初神楽 |
午後5時~ | 歳旦祭 |
歳旦祭は、皇室や国、人々の平和と繁栄を願う行事です。
3日
午前8時30分~ | 元始祭 |
元始祭とは、皇室の祖神・天照大神によって孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天上の高天原(たかまがはら)から地上の豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)に遣わされて、地上に降り国土を治めたということを祝って行なわれるお祭りです。
皇室の弥栄と国の繁栄を祈りお祭りが行なわれます。
1日~4日
初詣り茶会
場所:豊明殿2階
時間:午前10時~午後15時まで
呈茶券:1,000円(正式参拝・宝物殿拝観券付き)
宝物殿特別展
姫きもの「新春振袖展」
区分 | 料金 |
幼児・小学生 | 無料 |
中学生・高校生 | 100円 |
一般 | 200円 |
9日・10日
入学・就職 特別合格祈願祭
特別合格祈願セット内容
- 絵馬
- お守り
- 祈願鉛筆
祈願をすると、試験当日の早朝に再度祈祷してくださるそうなので、合格祈願の際にはおすすめです。
駐車場・混雑情報
多度大社へは、養老鉄道養老線多度駅から徒歩約20分程かかってしまいますので車でのアクセスの方が便利です。
そうなると、気になるのが駐車場ですね。
初詣だと、普段無料の駐車場も500円程の有料となってしまいますので、そのつもりで行くと良いでしょう。
9時~16時台が混雑のピークとなるので、その時間帯の渋滞は覚悟して行かれると良いですね。
駐車場もその時間帯にはいっぱいで、空くのを待つ車で列が出来ている状態になってしまいます。
毎年50万人程の人が参拝に訪れるため、この時期には臨時の手水所や、お札授与所の設置もされていたりと混雑具合のすごさを物語っています。
そんな中でも、早朝や、夕方などは比較的空いているのでその時間帯に行かれるのもおすすめです。
屋台情報
多度大社でも屋台がでているので一通り楽しめると思います。
参道から多度神社に向かって屋台用のスペースが設置されており、様々な屋台が並びます。
定番の焼きそばや、お好み焼き、リンゴ飴など外せないものは揃っているかと思います。
初詣には甘酒ですが、こちらも150円だったと思いますが振舞われていたので寒い中も温まることができますよ!
基本情報
住所 | 三重県桑名市多度町多度1681 |
アクセス |
|
駐車場 | 有り |
お問合せ | 0594-48-2037 多度大社 |
ご利益
商売繁盛、学業成就、縁結び、交通安全、家内安全、厄除け、安産祈願、健康長寿、合格祈願、初宮詣、社運隆昌
まとめ
いかがでしたか?
今回は、東海地方でも人気のある多度大社の初詣についてご紹介しました。
人出も多く賑わいのある場所ですので混雑は覚悟で出掛けましょう。
比較的、早朝や、夕方であれば緩和されているかと思います。
また、3ヶ日にこだわらなければ4日以降多少空いてきますので、そちらも狙い目です。
まだまだ寒さもありますので防寒対策もしっかりして訪れましょうね。
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