「夏も近づく八十八夜~♪」
新茶の季節になるとCMなどで流れて来るので何となくこの歌を知ってるという方も多いのでは無いでしょうか。
私自身、童謡よりもCMで知っているというというだけで、この歌が流れだすと新茶の季節なんだーという感覚でした。
そんな新茶の季節に茶摘み手揉みお茶づくり体験に家族で行って来ました。
今回は、八十八夜についてと茶摘み手揉みお茶づくり体験についてご紹介します。
八十八夜とは
立春から数えて88日目の日を「八十八夜」と言います。
おおよそ5月2日頃を言います。
八十八夜は季節を知らせる雑節(ざっせつ)のひとつです。
- 節分
- 彼岸
- 社日
- 八十八夜
- 入梅
- 半夏生
- 土用
- 二百十日
- 二百二十日
雑節は、二十四節気や五節句といった暦日の他に、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた特別な暦日のことを言います。
「八十八夜の別れ霜」と言われますが、この頃から霜が降りなくなり、日に日に夏めいていきます。
古来より、農家の人々にとっては、天候は農作業に大きな影響を及ぼしててきました。
そのため、八十八夜は農作業をする上での目安となる日でした。
この頃を目安に農家では稲の種まきや茶摘みが始まります。
また、八十八を組み合わせると「米」という字になることからも、農家の人々にとって大切にされてきたそうです。
八十八夜にちなんだ切ない日とは・・・
2月14日のバレンタインデーから88日目をメイストームデイと言い毎年5月13日がこの日にあたります。
この日は、「恋人に別れ話を切り出すのに最適な日」とされています。
「八十八夜の別れ霜」にちなんだちょっぴり切ない日ですが、直訳すると「5月の嵐の日」。
嵐の後は晴れる!ということから新しい人生のスタートの日でもあるのでしょうね。
茶摘み手揉みお茶づくり体験
今回、私達が訪れたのは栃木県佐野市の奥地にある「あきやま学寮」にて、あきやま有機農村未来塾さん主催のワークショップでした。
とても有意義な時間を過ごすことができました。
茶摘み体験
茶摘みの前に準備があります。
お茶を摘むカゴを持ちます。
これがとてもカラフルで可愛い!
子供達も好きな色をじっくり選んでいました。
畑には、ヒルなどがいたりするため、長靴を履いたりヒル除けのスプレーをかけてもらいました。
噛まれると痛いそうですよ。
近隣の農家さんのご自宅の庭先にあるお茶の葉を摘ませていただきました。
次男の身長約82センチ。
それより少し高めですね。
お茶の葉は、一番上の黄緑色をしている柔らかい部分のみを摘みます。
大きなカゴに沢山摘んでも、それがお茶にすると10分の1の量になってしまうそうで、お茶作りの大変さを実感させられました。
手揉み体験
用意していただいたお弁当を参加者みんなで食べたら、午後からは、手揉み体験です。
この台の上でお茶の葉を混ぜます。
台が熱くなっているので、素早く混ぜないとお茶の葉が焦げて美味しくなくなってしまいます。
この作業は、お茶の葉がカラカラになるまで延々と続きます。
何度も温度を確認しながら作業を進めます。
おじさんは慣れているので普通に混ぜていますが、この台熱いので息子は数分間しか集中できませんでした・・・
混ぜながらも、いろんな人達との交流が出来てとても楽しく過ごすことが出来ました。
子供達は、お茶摘みも手揉み体験も長い時間集中することが出来ませんでしたが、それでも皆とても親切であたたかく見守ってくださったことに感謝です。
お茶がどんな風に作られるのか、子供達は小さいながらも理解できた様で参加して良かったなと思いました。
出来立てのお茶も、甘味があり、香り豊なお茶でとても美味しかったです。
新茶の特徴
私達が出来立ての新茶をいただいた際に、とても甘味があって美味しく感じたのですが、これは二番茶などに比べて、カテキンやカフェインという苦味成分が少なく、甘み成分のアミノ酸が多いからだそうです。
また、昔から新茶を飲むと無病息災・風邪を引きにくくするといわれてきました。
幼い頃によく祖父や祖母にこの時期に新茶をすすめられたのは健康になりなさいということだったのでしょうね。
まとめ
今回は、八十八夜にちなみお茶作り体験に参加してきました。
小さな子供から参加できますので、大人も、子供も、とても貴重な体験となること間違いなしです。
この他にも、田植え体験や地元の猟師さんたちによるバーベキューなどのイベントも行っているそうですので今後も機会があれば子供達と一緒に参加したいなと思いました。
場所は佐野市の少し奥地にあり、たどり着くまで少し大変ではありますが、とても自然豊かな場所で都会の慌ただしさを忘れさせてくれる場所です。
実際に、都会の大手企業から脱サラしてこちらで農業を一から学ばれているというかたもいらっしゃるそうです。
茶摘み手揉みお茶づくり体験は、毎年この時期に開催されているそうですので、あなたもぜひ参加してみてはいかがですか?
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