陣痛促進剤での出産とは リスクや痛みなどはあるのか実際の体験談をご紹介

出産

出産は女性にとって本当に大変なものですね。
私も3人の出産を経験しましたがどの出産もとても辛く苦しいものでした。

私の場合、長男、次男と陣痛促進剤を使用しての出産を経験しました。
陣痛促進剤について不安に感じている妊婦さんも多いと思いますので、促進剤が必要な時と私の経験のお話をしたいと思います。

陣痛促進剤が必要となるとき

産院では、医師や看護師さん、助産師さんなどお産に関わる方々が出来るだけ陣痛促進剤を使用しない自然分娩での出産が行われるようにと努力してくださいます
どうしても自然のままだとママや赤ちゃんの生命・安全が危険にさらされることがあり、その場合に分娩の誘発や、促進をします

それは、ママや赤ちゃんの為になるという医学的適応の時だけに限り行われます。
病院や医師の都合で行われたりはしません
では、医学的適応とはどんな時なのでしょうか。

前期破水

陣痛より先に破水が起こる事を前期破水といいます。

前期破水をすると自然と陣痛がはじまるという事が多いのですが、なかなか陣痛がはじまらなかったり、微弱であったりで分娩までに時間が
かかってしまうと、時間の経過とともに子宮や赤ちゃんへの細菌感染へのリスクが高まります。

感染の兆候が表れる前に分娩が終わるよう状態を見て陣痛促進剤の使用が検討されます。

過期妊娠

予定日を2週間近く過ぎると、胎盤の機能が徐々に低下してきます。
そのまま継続するとお腹の中で赤ちゃんの状態が悪化するリスクがあります。
これを過期妊娠といいます。

分娩予定日の1週間以上を過ぎると羊水量も減少してお腹の赤ちゃんの環境も急激に悪化するため、多くの産院では陣痛促進剤で陣痛を起こし出産につなげるよう勧めています。

微弱陣痛・母体疲労・分娩遷延

陣痛がはじまると徐々に痛みが強くなり、間隔も短くなっていくのですが、陣痛が始まっても、微弱であったり、子宮口がなかなか開かなかったりすると赤ちゃんが降りてこられません。

長時間陣痛の弱い時間が続くと、分娩が長引いて、ママも赤ちゃんも疲れて果ててしまいます。

そのため、上手にいきむことができなかったり、子宮の筋肉も疲労して分娩後に収縮が悪くなり出血が多くなったり、赤ちゃんが仮死状態になったりすることがあります。

この場合に、適切な陣痛を起こし分娩をスムーズに進行させるために陣痛促進剤の使用が検討されます。

合併症妊娠・ハイリスク妊娠・無痛分娩

ママの体に合併症があったり、前回の妊娠の際に墜落分娩(急激に進行してしまうお産)であったり、ハイリスク妊娠、無痛分娩での出産の際など計画的に出産させる必要がある場合に、陣痛促進剤が必要になります。



陣痛促進剤の使用方法

陣痛促進剤には、経口錠剤と点滴で投与する注射剤があります。

注射液は、輸液ポンプを使用して薬液量を厳密に調節しながら最少量から開始をします。
そして出産に有効な陣痛が得られるまで徐々に薬液の量を増やしていきます。

どちらの薬剤も投与量を調整しやすくなっていますが、万が一の時に、すぐに中止する事ができるために点滴での投与が一般的です。

また、あかちゃんや子宮収縮の状態を客観的に把握するために分娩監視装置をママのお腹に取り付けてチェックをしながら行います。

陣痛促進剤を投与する場合は必ず医師からの説明を受けた上で、本人の同意のもとで行われます

陣痛促進剤のリスクと副作用

陣痛促進剤も一種の薬剤なので副作用が全くないわけではありません。

過強陣痛、吐き気や下痢、不整脈、一過性の血圧上昇などさまざまな症状が起こることがあります。
アレルギー反応によるショック、子宮破裂、過強陣痛による大量出血や胎児仮死が起こる可能性もあります。
また、分娩時に羊水がママの肺の血管に入って呼吸困難になる羊水塞栓症や、分娩後の弛緩出血など母体合併症があると言われています。

ただ、これらの合併症は自然分娩でも起こることです。

こういったリスクを避けるために分娩監視装置を付けて、陣痛の間隔と、赤ちゃんの心拍数を継続的にモニタリングをしながら適切な処置を行うために危険性が増すということはありません。

また、分娩によっては赤ちゃんやママの状態により帝王切開に切り替わることもあります。



実際に2度の出産で促進剤を使用

長男の場合

長男を出産する際に周囲からなかなか生まれないと促進剤を使用することになり、普通より痛みが強くて大変だからたくさん歩いたほうが良いと言われ、沢山歩いたせいか切迫早産で入院となり安静状態の生活を送っていました。
後々安静にし過ぎたためか予定日を過ぎてもなかなか陣痛が始まらず、次の健診までに陣痛が来なければ入院となり様子を見て促進剤の投与の予定になりました。

予定日超過で陣痛来ず

結局次の健診で陣痛が来なかった為に入院をしました。

子宮口を広げるバルーン

内診をしたところ子宮口もまだそれ程広がっていない為、このまま促進剤の投与は危険であるということで子宮口を広げるバルーンを入れることになりました。

バルーンを入れて半日程で再度内診をしてバルーンは取り除かれました。

バルーンを入れた時の痛みはそれほどありませんが子宮口が開いてくるとだんだん下の方に痛みを感じたり、横になっているとお腹に圧迫感の様な痛みを感じるようになりました。

陣痛がくるも微弱な陣痛に

バルーンを入れて子宮口が開いてきたために、その日の夜に陣痛がきました。
子宮口が全開になるまで8時間程陣痛に耐えました。
いざ子宮口が全開となり分娩台へ足を運ぶと痛みのピークを越えてしまい微弱な陣痛に落ち着いてしまっていました。

お母さんも赤ちゃんも辛い状況なので促進剤を使用しましょう

と医師から打診がありました。
陣痛に耐え抜いた末に再度どれ程の痛みを経験しなければならないのか不安でしたが、急な痛みで母体に危険の無いよう様子を見ながら投与していくとのことでした。

実際のところ私自身促進剤が入るもあまり痛さを感じませんでした。
助産師さんたちが分娩監視装置を基に陣痛が来たのと同時にお腹を押したりした後にやっと息子が生まれました。

促進剤の痛みよりも子宮口全開前にに来ていた陣痛の方がかなり痛かったというのが感想でした。

次男の場合

予定日前に微弱な陣痛が定期的に来ていたので、病院に連絡をしてまだ我慢できる痛みですが5分間隔位だと伝えると、二人目なのでとりあえず病院に来るように言われ向かいました。

微弱陣痛と破水

病院に着き、内診をすると破水していたことが分かりました。
夜中に尿漏れかと思ったものは破水だったのです。

長男の際には風船が勢い良く割れたようなパーンという状態で破水したために、今回のような状態は尿漏れなのかと勝手な判断をしていました。
後に、助産師さんからあなた位の年齢で尿漏れなんてことはないからとお叱りを受けました。。。
妊婦だから、尿漏れもするのではないかと思っていたのが間違いでした。

病院で破水していることが分かり、子宮口も半分開いてはいるものの陣痛が微弱で、赤ちゃんへの感染症が危惧されるために、陣痛促進剤を使用することとなりました。

促進剤の投与

陣痛の様子を見ながら薬液を調節しますと説明を受けたところ、陣痛の怖さからまだ我慢できる程度の痛みから痛いと訴えていました。
しかし、助産師さんは分娩監視装置で、客観的に痛みの度合いが分かるので無駄なことをしていました。。。(笑)

促進剤を入れてから、我慢できる程度の痛みを感じると急激に痛みが増してきました。
お産が進み、分娩に入るとなってから5分程で次男が生まれました。

本格的な陣痛が始まってから出産まで30分程だったのではないかと思います。

 

長男出産時よりも、出産にかかった時間は短く、そのため痛みに耐えた時間も短かかったのですが、痛みの度合いはと言うと、長男の時よりもかなり大きく、痛すぎて頭の血管が切れてしまうのではないかと思いました。

あまりの痛さに、呼吸が出来なくなり手足がしびれてしましました。
出産前に呼吸法の練習をしっかりしておくと良いですね。

また、出産にかかる時間は短かったので産後の回復が早く楽ではありました。

まとめ

陣痛促進剤を使用すると痛みが強くて大変だとか、トラブルが怖いというイメージが先行してしまいがちですが、促進剤を正しく使用することで、自然分娩でのリスクを伴う場合などお産の後押しをしてくれるので、ママや、赤ちゃんの負担を軽減してくれると言うことを実感しました。

自然にくる陣痛とどちらが痛いのかはその時のお産によりなのかもしれません。

私自身、使用したことでスムーズにお産が進み、何よりも二人の息子は元気にすくすく育ってくれています。この経験談を通してあなたのお産に少しでもお役に立つことが出来たら幸いです。

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