離乳食の進め方!離乳食の役割を知って赤ちゃんの発育を促してあげましょう

育児

3、4ヶ月頃住んでいる市町村での健診の際に保健師さんから離乳食についての話があります。
その後離乳食を始める準備を始めていきます。

我が家は、4ヶ月健診のときでした

今回は、離乳食の進め方や役割を知って、赤ちゃんの発達を促してあげましょう。

離乳食はなぜ必要なのか

離乳食の目的

母乳やミルクで栄養をとっている赤ちゃんが少しずつ大人と同じような食べ物から栄養を取ることができるように、とろとろの液状からだんだん固いものを与えて練習をすることです。

それまで母乳やミルクなどの液体しか口にしていなかった赤ちゃんですので、舌や口の動きも未熟で、食べ物をかんだり飲み込むことも難しいもの。

赤ちゃんの消化機能は未発達

赤ちゃんの消化機能は未発達なために食べ物を細かく分解して吸収することができません。
ですから、赤ちゃんの時期に発達に合った食材を使って消化しやすいやわらかさに調理する必要があります。

大人も、風邪などで病気をした時には、普通のごはんを食べることは難しいもの。
そんな時には、消化の良い柔らかくしたごはんやおかゆを食べますよね。
あかちゃんもその時、その月齢に合った固さや食材を使用して、上手く食べられるように訓練していきます。

離乳食の役割とは

■必要なエネルギーや栄養素を補う

生後5~6ヶ月程になると赤ちゃんの成長とともに母乳だけでは栄養が足りなくなってきます。
赤ちゃんが健康的に成長するのに必要な栄養素を補うためにも離乳食をスタートさせます。

■かむこと、飲み込むことを身につける

「食べる」という動作は意外にも複雑な動作。
唇とあご、舌を使って食べ物を口の中へ運び、飲み込める固さや大きさになるまで歯でかみ唾液と混ぜてひとかたまりにして飲み込み、食道まで送ります。

その機能が未発達な赤ちゃんは離乳食でこの複雑な動作を繰り返してそしゃく機能を発達させていきます。

■味覚を育てる

新生児の赤ちゃんが、いろいろな味に反応するということは多くの研究で分かっているそうです。
これが「甘味」「うまみ」「酸味」「塩味」「苦み」の基本的な味を感じる力というよりは反射的な識別能力なのではないかと言われています。
ではいつ味覚の基礎が形成されるかというと、離乳食期の赤ちゃんだといわれています。
この時期に様々な味を体験させることで味覚を発達させてくれます。

味覚は生命維持や成長に必要な味危険な味を見分けるということだけではなく、食事を楽しむことにへもつながります。

■食べる意欲、好奇心を育てる

離乳食は、赤ちゃんが生後5~6ヶ月頃に大人が食べ物を食べているのを見たりして、食べたそうにしている時期を見計らってスタートさせていきます。
すると、だんだんと自ら食べ物を口に運んだり、スプーンなどを使い食べようとしたりします。

この動作は赤ちゃんが自分で食べたいという意欲が育ったという証拠。
様々な食経験を通すことで赤ちゃんの自立心、意欲・好奇心が伸びるのです。

■食習慣の基礎を作る

離乳食期では、赤ちゃんの発達に合わせて食材を選び、調理をして一日一回一口からスタートをします。
そして完了期には大人と同じように毎日朝、昼、晩と3回の決まった時間の食事をするようになります。
(完了期ではこの他に1日1回~2回程おやつを食べます。)

離乳食を通して正しい生活のリズムを整えて適切な食習慣の基礎を作ります。

離乳食を始める時期とは

離乳食は赤ちゃんが5ヶ月から6ヶ月頃に始めるという家庭が多いです。
それは、市の健診でもその頃に始めることを推奨しているということもありますし、厚生労働省においても5~6ヶ月頃が適当であるとしています。

5~6ヶ月頃になると赤ちゃんの消化器官がある程度発達してきているということが関係しているそうです。

離乳食を始めるサイン

生後5、6ヶ月の頃に5つに気が付いたら離乳食をスタートさせるサインです。

  1. よだれがよく出るようになった
  2. 首のすわりがしっかりしている
  3. 支えがあればすわれることができる
  4. 大人が食べているのをみて食べたそうにしている。
  5. スプーンなどを入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)

これはひとつの目安です。実際にスタートさせる時は赤ちゃんの機嫌や体調などをみて無理せずに始めると良いですよ。



離乳食と授乳のバランスは

離乳食は赤ちゃんの発達に合わせて生後5~6ヶ月から1~1歳半までを4つの期に分けています。
それぞれの時期に合わせて、授乳とのバランスを見て行きましょう。

5~6ヶ月頃

ゴックン期(1回食)
最初の1ヶ月は母乳やミルクにさようならをする準備段階です。

離乳食と授乳の割合

この時期の栄養は母乳やミルクが90%を占めています。
1日1回離乳食タイムを取り授乳時間の一回を離乳食の時間にあてます。

6ヶ月頃

ゴックン期(2回食)
離乳食をスタートして1ヶ月程経ったら2回食をスタートさせます。

離乳食と授乳の割合

この時期の栄養は母乳やミルクが80%程を占めます。

離乳食をスタートしたからと言っても、まだまだ栄養は母乳やミルクからで占めています。
この時期は、栄養の摂取よりも赤ちゃんが食べることに慣れることが重要です。

7~8ヶ月頃

モグモグ期(2回食)
この時期は、舌でつぶして食べる練習を始める時期です。

離乳食と授乳の割合

この時期の栄養は母乳やミルクが60~70%程を占めます。
午前と午後の1日2回食で、肉や魚、卵、乳製品など食べられる食材が増えてきます。

9~11ヶ月頃

カミカミ期(3回食)
この時期は、食べられる栄養素が増える時期です。

離乳食と授乳の割合

この時期の栄養は母乳やミルクが30~40%程になります。
1日3回食。
栄養の中心が離乳食から摂れるようになり自然と母乳やミルクの量が減っていきます。

1~1歳半頃

パクパク期(3回食+おやつ1~2回)
栄養は食事からとり、1日3食が定着する時期です。

離乳食と授乳の割合

この時期の栄養は離乳食が75%を占めます。
1歳を過ぎたら牛乳もOKです。
ミルクか牛乳を300~400mlが目安です。

離乳食の始め方

ゴックン期

いよいよ母乳やミルクのみですくすく成長してきた赤ちゃんも離乳食が始まります。
最初は消化吸収が良くアレルギーの少ないお米から始めます。10倍のお水で作ったおかゆをさらに裏ごしてトロトロにした小さじ1杯から与えます。

1日目 1さじ
2日目 1さじ
3日目 2さじ
4日目 2さじ
5日目 3さじ

というように少しづつ増やしていき、5、6さじまで増やしていきます。
また、1さじとは小さじ1(5ml)のことで、離乳食用のスプーンだとおおよそ4~5さじ程の分量になります。

米がゆに慣れたら

離乳食を始めて1週間ほどで米がゆに慣れたらビタミン類(にんじんやかぼちゃなど)を追加します。こちらも1日1さじから5、6さじまで増やしていきます。

米がゆに慣れたら
1日目 1さじ
2日目 1さじ
3日目 2さじ
4日目 2さじ
5日目 3さじ

柔らかく茹でて裏ごしを湯などでとろとろにします。

とろみをつけると食べやすくなります。とろみは片栗粉や米粉などでつけることができます。片栗粉はいも類から出来ていますが、まだ試したことが無く心配な場合は米粉やおかゆでとろみをつけてあげるのも良いですよ。

ビタミン類に慣れたら

ビタミン類を始めて1週間程で慣れたら、たんぱく質源(豆腐や白身の魚)を追加をします。
最初は、豆腐からスタートして慣れてきたら白身魚(真鯛やひらめ、かれいなど)を増やしていきます。

ビタミン類に慣れたら
1日目 1さじ
2日目 1さじ
3日目 2さじ
4日目 2さじ
5日目 3さじ

※たらはアレルギーの心配があるのでこの時期には与えません。

茹でて裏ごしして湯などでゆるめてトロトロ状にします。とろみをつけると食べやすくなります。

離乳食を始めて1ヶ月が経過したら

離乳食を始めて1ヶ月程経ったら2回食をスタートさせます。

エネルギー源

白米やじゃがいも、さつまいも、バナナ、パン、うどんなど。
※小麦製品(パン、うどん)はアレルギー予防の為、6ヶ月以降から食べさせます。卵や、油脂、牛乳が含まれていないものを選ぶとベストです。

7倍がゆをすりつぶしたポテッといた状態のものを食べさせてあげます。

ビタミン・ミネラル源

にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、トマト、ブロッコリー、大根、キャベツ、かぶなど
りんご、いちご、みかん、なしなども与えても良い頃ですが、アレルギーの心配もあるので必ず少量づつ始めます。

繊維を摂り除きベタベタ状にします。

たんぱく源

たい、ひらめ、かれい、しらす干し、豆腐、豆乳、きなこなど。

少し粒が残る状態で、とろみをつけてポタージュ状にしてあげると食べやすいです。

モグモグ期

舌でつぶして食べる練習を始める時期で、舌は前後に加えて上下に動くようになります。
ごくやわらかな食べ物を舌とあごでつぶして飲み込めるようになります。

また、赤ちゃんが早食いやまる飲みしやすくなる時期ですが、まる飲みをするだけだと、そしゃくの練習にはなりません。
赤ちゃんの口に食べ物が残っているうちに次のスプーンを持っていかないように、飲み込めたのを確認しながら食事を与えます。

エネルギー源

うどん、そうめん、はるさめ、バターロール、フランスパン、コーンフレーク、サトイモ、やまいもなども食べられるようになります。

前半は、ベタベタのマヨネーズ状から始めて、後半になるにつれつぶが分かる程の5倍がゆを目安に与えていきます。

ビタミン・ミネラル源

前半は、下とあごでつぶせる固さの2~3㎜のみじん切り、後半は3~4㎜の大きさのものを与えます。

たんぱく源

お肉は脂肪分の少ないささみから与えます。
卵は、7ヶ月から固ゆでの卵黄、8ヶ月からは白身も使えるようになります。
魚は、まぐろやかつおなどの赤身の魚も使用できるようになります。

固さも前半は絹ごし豆腐、後半はやや形がのこる位木綿豆腐が目安です。



カミカミ期

1日3回食となり、栄養の半分以上を離乳食から摂取するようになり、鉄分が不足しがちな時期。
バランス良く食べさせてあげましょう。

そしゃく力が発達して、舌を前後、上下、左右にまでも動かせるようになってきます。
前歯が生えてくる時期なので前歯で切った後に歯茎でつぶせるようになります。

手つかみ食べができる食材を与え発達を促してあげましょう。

手つかみ食べは、食べ物の形や固さを実際に触って学ぶ手段ですので
テーブルの上で食べ物をぐちゃぐちゃにして遊んでいるような時にも
赤ちゃんの発達の道と考えて、少しの間見守ってあげましょう。

食事の際は、新聞紙やレジャーシートなどを敷いて汚れても片づけに困らないようにするとママのストレスも減りますね。

この時期にストローやマグなどの口を動かさなくても飲めるものは避けましょう。
舌の発達が遅れて言葉の発音に影響するとの報告もあるため、1歳に入る前にはコップ飲みの練習をしていきましょう。

パクパク期

1日3食が定着してきて、ほとんどの食材が使用できるようになり食べられるメニューが広がります。
大人と同じようなものが食べられるようになりますが、大人の料理の2倍以上の薄味を心がけましょう。

口を動かしたり、歯が生えて食べ物を噛み切ったりと上手に食べられるようになります。
しかし、そしゃく力はまだまだ未熟なので食べ物の固さには注意をします。

この時期は、幼児食へのステップとなる時ですが、まだまだ内臓が未熟なため食べる量の個人差も大きいです。

1日3回の食事だけでは1度に食べる量も限られ十分な栄養も取り切れません。
そのため食事の合間に捕食(おやつ)を取り入れて不足しがちな栄養を補います。

1回の食事にも食べムラがあったりと、偏りが出てしまいがちです。
1日に1、2回程、食事の間におやつの時間を作りましょう。

遊び食べや手づかみ食べがさらに盛んになります。
遊び食べは2~3歳頃まで続くので子供の意欲を伸ばす時期と考えて気長に向き合いましょうね。

食事の時間を決めて一日のリズムを整えてあげてミルク、母乳離れを促してあげましょう。

ミルク、母乳は時間をかけて赤ちゃんのペースに合わせて

離乳食を始めたからと言ってすぐにミルクや母乳をやめる必要は無く、赤ちゃんのペースに合わせて十分な時間をかけながら離乳食完了期を目安に準備をする気持ちでいましょう。

完了期頃には食事の時間を決めて、一日のリズムを整えてあげると自然と少なくなっていきます。
ミルク、母乳離れは自立の第一歩となり、親心としては少しさみしくもなりますが。
豊かな食体験を通して赤ちゃんの健康な体、食べる力を育んでいきましょう。

離乳食に必要なアイテムとは

赤ちゃんが離乳食を食べるのにあると便利なアイテムをご紹介します。

■コンビ Combi ステップアップ食器セットC 12点セット

これ一つで必要な食器はすべて揃います。
いろいろ使用してみた結果私はこのコンビのスプーンが一番使用しやすかったです。

ちょうど良いサイズの調理ボウルとザルが付き、出汁をとるにも便利で、特に初期のころは離乳食を調理ボウルで作ってそのままあげていました。

食器として使うのにもサイズがちょうど良く取っ手が付いているので初期のころの赤ちゃんに離乳食をあげるのにボウルをもちながらあげられるのでとても重宝しました。

コップ飲みの練習をする頃にはミルクカップもついているので買い足す必要はありません。

■ピジョン Pigeon 離乳食用調理セット

離乳食に必要な「すりつぶす」「しぼる」「こす」「する」のすべてに対応できる器具。
収納も便利なコンパクトにまとめられるようになっています。

電子レンジにも対応しているのでとても重宝します。

■エジソンの冷凍小分けパック

 

この冷凍パックは絶対にもっておくべきです!

赤ちゃんの離乳食は少量だから都度作ればいいと初めは軽く考えてしまいがち。

少量ですと、こしたりする際に食材がこし器にくっつきその分がロスに…食材を捨てるのはもったいないですし、毎回のロスを考えるとそれなりの量になります。

また、赤ちゃんの機嫌はいつどうなるか分からないので、時間のある時にまとめて作って
冷凍しておくと、必要な時にぱっと出せて、赤ちゃんの機嫌を損なわせません。

冷凍保存の時にこのパックを使用すると1食分のちょうど良いサイズになっていて
底の部分をポコッと押すと食材が出てくるようになっているので、取り出しやすくなっているのでお勧めです。

まとめ

離乳食には母乳や、ミルク以外から栄養を取れるようにするということ以外にも様々な役割があります。
いろいろな形や固たさのものを口に入れることによって、かむ力が発達して、脳を刺激し感覚を養い、様々な種類の食材を口にすることで味覚が広がります。
さらに、手やフォークを使用することで体の機能や好奇心が発達して食べる意欲も育ちます。こうして離乳食を通して自立心や生きる力を身につけていきます。

離乳食はなかなか進まないという赤ちゃんも多いです。
そんな時は、触感や食材の大きさ、見た目などいろいろと工夫してみると良いですよ。
中にはトロトロが嫌という赤ちゃんもいるんです。

せっかくママが時間をかけて作っても食べてくれないということは多々あるので、栄養栄養と考えすぎず少しずつ我が子に寄り添って進めていきましょう。
ママが少し疲れちゃったなというときにも市販のベビーフードがありますので気負いせず使われてみるのも良いですよ!

無理せずに楽しく進められるといいですね。

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